全然デザインなどとは関係ないのですが、
書き留めておきたいと思ったことがあるので、 せっかくなのでこのスペースを使おうと思います。 我が家は、14歳と8歳の兄弟なのですが、 子どもはあっという間に大きくなってしまうものです。 そして、日記などに書いておかないとその細部って忘れてしまう。 8歳の次男は、よく道の説明をしてくれるのですが それが全くわからないのがおもしろくて、 つい、怒らせてしまいます。 こうです。 私「〇〇ちゃんちってどこだっけ?」 子「あー、〇〇ちゃんちはね、学校あるじゃん、 そこを右にこう行って、角を曲がるじゃん? それで、斜めに行って、もう少し奥行くじゃん?そのもっと奥だよ、その右がわ!」 こんな具合で、身振り手振り教えてくれます。 しかし、想像している場所が全然違うようで、 右に曲がるところがどこなのか、斜めがどの道なのか、 もう少し奥がどこなのか、まるでわからないです。 「わかる?」と聞くので、「ごめんもう一度お願い!」というと、 また同じように教えてくれます。 それで、2回目の時は、最初でもう、やっぱりわからないので 「それって、クリエイトのところ?」などと聞くと、 「はぁ...なんで?ちがうよ!」と怒られてしまいす。 初めの段階で、もう彼の頭の中と私の頭の中は違う場所のようなのです。 そうすると、また最初から事細かに教えてくれるのですが、 やっぱりどうしても、違う場所になってしまう! なかなか目的地には辿り着けません。 学校は出てるんだけれど、おかしいなぁ...!笑 これからも、いろいろな場所を聞いてみようと思ってます。 ※写真はそんな次男が書いた「家出かんぺきほう」です
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2022年11月の文学フリマ東京にて 笠井瑠美子ちゃんの「製本と編集者」を制作したお話は 以前こちらのnewsにもあげたのですが、 私もそれに合わせて何か作れないかと制作したのが、この「Diary」です。 「製本と編集者」のデザイン期間と重なったこともあり、 「製本と編集者」のスピンオフみたいな内容になっております。笑 こちら、80ページの日記本なのですが 本づくりの慣例にならい、ひと折り16ページを5束作り、 それをホチキスで留めて表紙をつける、という方法で制作しました。 よって、面付けが非常に厄介でして... このようになっております。(12ページの左側が06ページ)という具合。 (さらに、裏面にも同じように印刷せねばならないので、不慣れだと必ず間違えます笑) (しかし、読み手の方にはあまり関係がないのですが!) 制作の最善の方法として学んだことは、 「面倒がらずに一度ダミーを制作する」これにつきます。 こうして、手製本で50部制作しました。 ナンバリング付きです。 なかなか時間はかかりましたが、大変に楽しい作業ではありました。 購入くださったみなさま、どうもありがとうございました! (右)こちらは、同時期に制作していた dee's magazine vol.07が特集「失敗」だったということを踏まえ
失敗っぽい表紙デザインになりました。 内容としては、なんでもない日常のことを書いた、なんでもないものなのですが... 保里さんが読んでくださった感想コメントをご紹介。 「2022年10月3日から11月11日まで40日間、 千葉さんのごく個人的な日記なのだけど、ある一時期を集中的に詳しく書くという行為。 こんなにも彩りが感じられるとは。 手のひらに乗る小さな本。 50冊だけ作られるナンバリング。 書き手自ら仕立てられた本とは、なんて愛おしいんでしょう。 私がこの10月、東京出張の際、千葉さんとご一緒した1日についても語られている。 ちょっとこそばゆいような。 千葉さんの目線になって振り返る。 これを読んでいると、自分も日記を書いてみたくなります。 誰かに見せるかも?って目標があったら、やれるのかもしれない。 千葉さんと同じ本を読んでいることもわかる。 よかったよね、、あの本、千葉さん。」 あの本というのは、(Diary がもはや手に入らないのでこちらで紹介) 井川 直子さんの「不肖の娘でも」なのでした。 保里さん、これ、よかったね。 またまた長くなるけれど...Diary冒頭もどうぞ...! ------------ 「こうして書いているうちに何かおもしろいことでも思いつくのではないか」と安易に考え、日記を書き始めたのは10月3日のことだった。できなければ日記本にして売っちゃおう、というのはほんの冗談のつもりだった。少なくとも書き始めた時は。 しかし、日々のわちゃわちゃに流され、時間は過ぎ、おもしろそうと思った企画は思いついたは思いついたけれど…それをやる時間はあるだろうか…。そうなれば大体は「それじゃあ」と、その企画を温めて、次の発表の機会までにじっくり進めることにするだろう。なんせはじめるのが遅すぎるのだ。 でも、せっかく文フリ(文学フリマ)という本を発表する機会があるのだ。もったいないではないか…。わたしは、やっぱり日記を本にすることにした。 笠井瑠美子ちゃんの『製本と編集者』のデザインを担当したのだが、それのデザイン制作のスピンオフみたいになるかもしれない、とも思った。というのは甚だ言い訳のようだが、実際読み返してみると、るみちゃんの話がたくさん出てくる。 しかも、1ヶ月そこそこしか経っていないのにほとんど忘れているではないか。 まずやってみるということの大切さ、というのはあって、とにかくやってみたいと思ったことはやらないと気が済まない性分である。 ディーズマガジンでまずはフリーで出す、ということをやってみたので、次は、作りたいものを自分で作って「販売する」というのをこの文フリでやってみようと思う。 先日、「なnD」という本を製作している小林さんにお誘いを受け、その本にコラムを書いた。「ムダだと思うことこそやっていこう」という内容だ。もちろん、ムダだと最初から思っているわけではないが、過去の「結果ムダだったかも」と思われるようなことこそがいくつも集まって、未来のわたしをつくっているのだと思う。もしくはすすんでやらないようなことこそがわたしのかけらになっていて、今の思考のきっかけになっていたりする。だから、遠回りの人生なのかもしれないけれど、それがわたしのやり方なのだ。 著名人や有名人などの日記ならば、おもしろいしためになることもあるだろう。しかし、一個人のわたしの日記なぞ、おもしろいところは全くない。 しかし、先にも述べた通り、これがわたしを形成している日々の要素で、こうしてわたしの毎日は成り立っている。 たまたま、この期間に夫の父が亡くなり、その日の日記も書くことになった。多分、たまたま日記を書くことにしていなければ書いていなかっただろう。読み返してみるとすでに忘れている細部があって、文字で残しておくことの大切さみたいなものも、ちょっとだけ感じている。人は忘れる。 でも、こういった短期間じゃないと日記なんて続かないし、結局やめちゃう。文フリで本を出すと決めなければ、ここまで書けなかったと思う。 ここにはわたしのはムダの破片が散りばめられている。本当に誰にでもある1日だ。「みなさんもぜひ書いてみては?」とは言わない。 はじめてこかじいとたかさんと「立ち食いそば」を食べたのは
目黒駅前の「田舎」でした。 私はずっと「立ち食いそば」というものに憧れていました。 とても入りづらいその出立ち、そそるあの濃いつゆの匂い 食べては消えてゆくサラリーマン...。 どれもが私が軽い気持ちで入るのは憚られるような要素がたっぷりだったのです。 しかし、私はどうしてもそこに足を踏み入れたく 一緒に行ってくれないかとお願いしたのが、こかじいとたかさんでした。 私は、どうにか一緒に行ってdee's magazine で連載してくれないでしょうか。 と、1通のあついDMをこかじいとたかさんにぶつけました。 するとどうでしょう。 「いいよ」と快諾してくださったのです。 私はこかじいとたかさんのおかげで、晴れてその暖簾をくぐることができました。 あの濃いつゆを、あのしょぼしょぼの天ぷらを!堪能することができたのです。 あぁ、田舎よ、どうして無くなってしまったんだ。 それで、(その1のつづきです)製作した 「あなたの雑誌遍歴を聞かせてください」(以下、雑誌遍歴)は 神宮前にある素敵なお花屋さんVOICEさんで行われる Magazine isn't dead.のpop-upで初売りすることになりました。 元々、このポップアップに合わせて制作するという手筈でしたが、 ずっと、ポップアップ自体が(コロナで)延期になり、やっとできる!と、なった訳です。 VOICEさん、本当に素敵なんです。 まず入り口はこんな感じです。 旗竿地区で、ちょっとわかりづらいのですが、奥まで入ってください!笑 私は、隅っこで高山さんの怒涛の販売トークを見守っておりました。笑(本当にすごい!) そしてこの時、はじめてdee's の読者のKさんにお会いすることができました。 dee's の読者にお会いすること自体はじめてでしたが、 たくさんお話しすることもできて、感激!!本当にうれしい出来事でした。 また、VOICEの香内さんが、dee's を使って素敵に飾り付けてくれていたのには 本当に驚いてしまいました。どうもありがとうございました。 こんな感じでポップアップが行われました。 そう、それで、雑誌遍歴は、このVOICEさんで行われるということで、 お花の形(もしくはブーケ)をイメージしたものになったのでした! お花に見えませんか??!! 以下、Magazine isn't dead. webサイトより。
------ 東京・渋谷区神宮前の花屋VOICEで開催した「Exhibition of Magazine isn't dead. #2」に合わせて、 2020年12月末に創刊したフリーマガジン『dee's magazine』と別冊の位置付けでZINEをつくりました。 『dee's magazine』の千葉美穂さんと私で選んだ25名の方に雑誌遍歴と雑誌にまつわる思い出を伺った、 題して「あなたの雑誌遍歴を聞かせてください」。職業も年齢も居住地も出身地もバラバラな (1番下は8歳の小学生!)25名+わたしたちが雑誌を通してみてきたものとは。 雑誌遍歴を伺わなければ聞く機会がなかったようなそれぞれの物語を知ることができ、 雑誌遍歴そのものに愛おしさを覚えました。 お読みいただいたみなさまの雑誌遍歴も聞かせていただけましたらうれしいです。 ※ご協力いただいた25名のみなさま(順不同、敬称略) 室本寿和/早津美香/香内斉/鈴木雅代/浦川彰太/福地由加子/砺波周平/のん/千葉築太/小林真理/sachiboo/安齋瑠納/中西拓郎/小宮山秀明/佐々木望生/煙山夏美/江口かほ/森末忍/ユーコドー/rachel/アイ/菊地徹/鈴木美波/岡橋惇/金井タオル ------ 高山さんは Magazine isn't dead. というオンラインの雑誌のお店をやっている。 はじめてそのお店を知ったのは、米山菜津子ちゃん(以降 なっちゃん)が 「なn D」に寄稿していると、どこかで見かけて なっちゃんの書く文章がとても好きなので、買いたいと思い、取り扱い店を検索していた時でした。 どうせ買うなら、知らないお店でと、 取扱店一覧を見ていて Magazine isn't dead. という店名が目に飛び込んできました。 「雑誌は死なない」なんて潔い!ここで買おうと決めました。 届いてみたら、ご丁寧にお手紙がついていました。 すぐさま感想のメールを送りました。そしたら、そのメールにまたお返事が。 それで、しばらくメールが続いたのでした。 dee's magazine に原稿のおねがいをしたりしてその後も交流が続き、 「一緒になにかやりませんか?」と、ご連絡をいただいたのでした。 それから、コロナがあったりなどして、なかなか進まぬ中、 やっと、会えたのが「綱島」アデリータという喫茶店でした。 素敵な喫茶店!(教えていただいた方、その節はありがとうございました!)
(ウインナーコーヒーがあるとつい頼んでしまう!) (なんとも言えない緑の階段!) はじめてお会いしたのだけれど、いつもメールでお話ししていたので なんの不安もなく自由にお話しできました。(大体はじめてはとっても緊張してしまうのですが...) それで、やりたいこともサクサク決まり、さて製作! そしてできたのが「あなたの雑誌遍歴を聞かせてください」という紙ものでした! その2につづく。 2022年11月20日の「東京文学フリマ」に合わせ 笠井瑠美子さんが出版した本が「製本と編集者」です。 この本は、製本会社に勤務する笠井さん(以降 るみちゃん)が 気になる編集者3人にインタビューし、構成・編集した、とにかくイカれた本です。笑 (どうイカれてるかは、ぜひ本編をお楽しみください!) その編集者が制作し担当した本を、 製本屋のるみちゃんと一緒に解体してみよう という試みもある本となっています。 るみちゃんは、私の大学の同期で、入学当初、一番初めに友だちになったひとり。 なんだかんだずっと仲良くしてもらっていて、 私がつくっているdee's magazine、vol.01からコラムも書いてもらっています。 そんな縁で、装丁・イラスト・写真と、担当させていただきました! 製本会社へ行くのも初めてなので、 社会科見学のつもりで、色々とご案内していただきました! 撮影もものすごく楽しかったです。 その時書いたメモがこちら... 「先日の製本場の撮影&見学。想像ではこんな感じだろう、をゆうに超えた。やっぱり人の手でしか作れないものってある。いつしかるみちゃんがTwitterで「職場が暑くて仕事をしていると汗が垂れる。ほんとうに汗水垂らして働いてるんだな。本についた汗は乾くとばれない。」と呟いていた。その現場が見えた。1冊1冊、職人の手で作られているのだ。 胸がいっぱい。わたしも製本された本を作りたいと思った。この場所で。 この日は700枚弱。また撮影に行きたい。あ、写真の仕事も承っておりますよ?!」 製本の作業を見ることは、本当にとっても勉強になりました。(ちゃっかり営業...!) その時撮った、るみちゃんと手元。 それで、販売時には、スタッフバッジとイベント限定で差し込むチラシもつくりました。 るみちゃんから直接購入する場合などに限定でついています。 dee's のオンラインでも販売しております!こちらにもついてますのでぜひどうぞ! イラストも写真もたくさん使って、楽しくデザインできました! また、今年の文フリ(秋)でも第2号が出る予定なのでお楽しみに! (イラストのお仕事も募集中です!)
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